最近「完成」を目指すことを心がけている。
やり切ること、とも言い換えることができるかもしれない。
というのも、これまでの人生、あまり何かを最後までやり遂げることが少なかったように思う。
この程度でいいや、とか、最低限やればいいや、とか。
100%やると疲れるから余力を残しとこう、という感じで程々にやってきた。
もしくは、最後までやってうまくいかなかったら嫌だ、時間を無駄にしてしまったら嫌だ、そういうやや消極的な思考でやり切らなかったことも多いかもしれない。
でも最近、何事も最後までやり切ったこと、それ自体が成功体験になる。
というシンプルなことに気付いた。
まずやり切った。それが成功。その上、結果が良いものであれば追加の成功かもしれないけど、うなくやれなくても、やり切ったという成功は消えることはない。
何だか大層なことのように書いているが、仕事や勉強、人としての成功、みたいな話だけじゃなく、もっと身近な、趣味とかにも通じると思う。
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私はここ数年は編み物にハマっているが、今に始まったブームというわけではなく、記憶の限りだと小学生の時から100均の材料とハウツー本を買ってチャレンジしていた。
でも、本に載っていた作品を完成させたことはなくて、ただ何でもない紐みたいなものを作ってそれなりに編み物という行為自体を楽しんでいた。
楽しかったのでそれはそれでいいのだが、小学生であっても、本に書いてあることを少しは理解する力と作品を作るための材料はあったはずなので、あの時頑張ればもっと色々作れたのに、と今は思う。
大人になっても未だに、「編み物は好きだけど初心者だからうまくできない」と思っているが、あの時頑張ってれば、今は中級くらいのレベルに慣れていたんじゃないかと思う。
10年とか20年経っても未だに「自分はできない」と思うのは、私が編み物に関して成功体験/完成させた経験/やりきった経験を持っていないからだ。
小さいコースターでも、ちゃっちいマフラーでも、小学生のレベルで作ったらいいのだ。
作った経験/完成させた経験を積み上げ続ければ、「自分は初心者ではない」と思える。
そう思えたらもっと複雑な服とかを編んでみよう、編めると思えるかもしれない。
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趣味じゃなくても、小さい完成を積み重ねれば「自分はできない」ではなく「できるかもしれない」という思考に成長するのだと思っている。